器コーディネートについて
インテリアコーディネートの仕事をする中で、最近は器コーディネートについてもお問い合わせをいただくことがあります。ここで一度、O’baliがどのように器を選び、スタイリングしているのか書くことにしてみました。
※なお、器コーディネートのみのご依頼は受け付けておりません、ご了承ください。

器好きと毎日の食卓
器が好きです。
30年ほど前からでしょうか、もともと日本の古いものが好きだったこともあり、有田焼のブルー&ホワイトが生み出す清廉さに惹かれるようになりました。そこから器が生み出す小さな存在が食卓にまったく違った景色をもたらす魅力にすっかり夢中になり、清水焼、九谷焼、備前焼、はたまた漆器と日本伝統の器を求めて色々な場所を巡りました。
時間的なこともあり、私は凝った料理はほぼしません。気がつくと作った料理が、すべて茶系ということも。でもそんな時でも、食卓にのぼる料理は合わせる器で、まったく違った顔を見せてくれるようになります。料理を作るのは毎日のことです。忙しい時間をやりくりする中で、器に大いに助けられているという気がしています。


産地により異なる器と食卓
磁器、陶器によって味わいは違いますが、総じて日本の器は、料理に寄り添い包み込むような深みのあるものが多いように思います。また、アンティークものになりますが、古伊万里のように芸術性の高いものも目の保養となりそれだけで料理の格が一気にあがり、食卓の時間を華やかなものにしてくれます。
インドネシアやベトナムで暮らしたときは、日本の器とはまったく違ったプレゼンテーションに驚かされました。バナナの葉を皿として使ったり、唐辛子が箸置きになったり、貝殻をナプキンリングにしたり、色とりどりの香辛料が料理の差し色になったりと、とにかく発想が自由で楽しいことに驚かされました。
ヨーロッパの器は何百年と続く老舗の器が多く、そのエレガントな存在感は料理をうっとりとしたものに昇華させてくれます。お値段も敷居も高いように感じますが、磁器ものが多く重ねて収納することができ、最近は食洗器にも対応しているものもあり、意外と取り扱いが楽なのではと思います。その上、デザインに優れ、洋食のみならず日本食とも相性の良いものもあります。


おもてなしとしての器
どんなに素敵にインテリアを整えたとしても、お客様をお迎えし一緒に囲む食卓に出される器が不揃いの間に合わせのものだったりすると、もったいない。一方で、お客様のために選んだ素敵な器でおもてなしされると、ゲストの喜びもひとしおです。もちろん、食卓の主役は楽しい会話と美味しい食事。ただ、そこに器が加わることにより、食卓がパワーアップされるのです。器を起点に会話がはずみ楽しい時間が生まれます。小さなものがもたらす大きな喜び、それが器のもつ魅力の一つです。
O’baliの器コーディネートの考え方
インテリアと器は切っても切り離せない関係、トータルで考えることにより食事の時間がより一層楽しいものになります。例えば、ニュートラルなカラーで揃えられた空間に、
①空間を踏襲する形でニュートラルな器コーディネートをする
②空間に華やぎを加えるために色や柄のある器で差し色的に彩りを加える
両方の考え方があります。①を選んでも、②を選んでもよしです。②の場合は、インテリアを邪魔せずに使用できる器だからできることです。いずれにしても、インテリアコーディネートを専門とするO’baliならではの視点から、インテリア空間とのバランスを考えた上で全体の食器コーディネートをご提案いたします。


O’baliの器選び
どんな料理にも合う定番といわれるものから、現代作家のものやアンティーク・ヴィンテージまで、日本・海外のもの問わずセレクトします。選定にあたっては、一つのブランドで揃えるだけでなく、良いと思われるものをミックスさせオリジナリティのあるスタイリングも行っています。また、現在、お手持ちの食器類もご要望に応じて活用いたします。
ご提案するものは、
器、グラス、カトラリー、折敷(おしき)、テーブルリネンなど食卓に必要なものを基本としていますが、食卓の形はご家族それぞれ。ご相談に応じて臨機応変に対応していきます。

ご要望をお聞かせください
まずは、どんなシーンでご使用になりたいか、どなたとご一緒の食卓か、料理の種類、インテリアのテイスト、ダイニングテーブルの色や形、食卓を囲む人数などをお伺いした上で、食器コーディネートをご提案しています。
実際の商品購入は、提案したものにのっとり購入までお任せいただいても、あるいはイメージを固めた上でお店に一緒に行くのでも、ご相談しながら決めていきます。
※食器類、特に一点ものが多い和食器などはお取り置きがきかない場合もあるので、段取りなどは逐次ご相談しながら進めさせていただきます。ご了承ください。

器は思い出と共に
私の器好きは亡くなった母の影響が大きいのだと思います。母も日頃から器にこだわり、家に人が集まる際にはテーブルを美しく整えることが好きな人でした。そんな母を見ていたからでしょうか、私にとって、器は郷愁を感じさせるものでもあります。母と買いに行った清水焼のお皿、親戚から引き継いだ金継ぎされた古伊万里、その一つひとつに思い出があります。
よい家具と同様、思い出のつまった器は世代を超えて受け継ぐことのできる宝物になりえます。だからこそ、納得した良いものを選んで長く大切に使っていただきたい、そんな思いでいつも器と向き合っています。

